【独占インタビュー Q&A】MACOが語る「だから終われない恋」――ありのままの想い、矛盾ごと歌にして

2025年、MACOがリリースした新曲「だから終われない恋」は、多くのリスナーの心に深く響き、共感の声が広がっています。J-POPとR&Bを融合させたMACOならではのサウンドと、恋愛の本音を綴ったストレートな歌詞が共鳴し、「学生時代の恋や切ない記憶を思い出した」という声も多く寄せられました。

今回のインタビューでは、そんな楽曲制作の裏側やファンから届いた反響、そして“自由”というテーマと向き合う、現在の創作期について、MACOご本人にじっくりとお話を伺います。


Q1:「だから終われない恋」リリースからしばらく経ちましたが、作品を世に送り出して以降、これまでどのような思いで過ごされてきましたか?

MACO: とても嬉しく毎日感慨深い気持ちで過ごしています。自分でもよく聴いています。音楽をリリースすることは何度も経験しているのに、その度に初心の感覚や振り出しに戻るので毎回不思議です。自分の素直な想いが音に乗って皆んなの元へ届くのは何年経っても本当に嬉しいです。この曲は私にとって特別な曲のひとつとなりました。

Q2:多くのファンの方がこの曲を聴いて、過去の恋愛や学生時代を思い出したと語っています。そうしたリスナーの皆さんが、ここまで個人的に深く共感してくださったことについて、驚きはありましたか?

MACO: いつも驚きます。実体験を元に書いているのに、皆んなが自分の体験と重ねてしまうのはそれほど曲にのめり込んで聴いてくれているからなのかなと。私もものすごく感情を込めて歌い込んだので、自然と私のエネルギーが波のように伝わっているのかもしれません。例え皆んなと私が体験した背景が違っても、恋をして失って暗然とする気持ちは一緒なのかな、と。

Q3:現在ツアー中かと思いますが、この曲をライブで初めて披露されたときは、どのようなお気持ちでしたか?特に、ファンの皆さんの深い反応をすでに受け取ったうえでのパフォーマンスという点で、何か特別な思いはありましたか?

MACO: 新曲を披露するのはいつも緊張しますが、私の生歌が音源の自分の歌声に負けないように歌いたい一心で一生懸命歌っています。後半にかけて感情が高揚していくので、歌い方も、そしてバンドメンバーの演奏の熱量も徐々に上がっていくのが背中から感じるんですよね。それをリスナーは体で、耳で、心で受け止めてくれているのがちゃんと私にも伝わります。それこそ音楽でエネルギーの交換をしているのだと思っています。

Q4:あるファンの方が「最初の一音を聴いただけで感情があふれた」と話していました。MACOさんご自身は、曲の冒頭からリスナーの感情を引き出すような構成を意識して制作されているのでしょうか?それとも、もっと感覚的・直感的なアプローチで生まれているものですか?

MACO:どちらかというと後者でしょうか。今回イントロが無く歌始まりなのもアレンジャーの島田さんの意見で決まり、直感でこの歌詞が降りてきました。普通にいくと、「I love you love you  ただこれだけが言いたいのに いますぐ…」のサビで完成できるのですが、「みっともないね またこんな歌歌って」と自分に対しての歌詞が降りてきたのは、特別な"なにか"なのだと思っています。

Q5:「MY LIFE, MY LOVE」から今回のシングルに至るまで、MACOさんの表現が新たなステージに入ったようにも感じられます。ご自身では、この“今”の創作期をどのようにとらえていらっしゃいますか?

MACO: 自分に染み付いた決まりのようなものを、限りなく削ぎ落としていく期間なのかなと思っています。何かに縛られていたほうが好き勝手やりたくなったり反発心が生まれたりするほうの人間なのですが、今は縛られるものが一切ないので自由ってたまにすごく怖いって思ったりもします。この曲の制作時も、「これでいいのかな?」って何度もアレンジャーの島田さんに問いたり、相談してみたり。そんな風にまだ枠に囚われている自分がいるので、自由は怖いものじゃないんだよと言い聞かせてもっと自由に音楽を作っていきたいですね。自分の音楽だから。

Q6:繰り返し聴いてくださっているファンの方々に向けて、「この一節は特にじっくり味わってほしい」と思うフレーズや歌詞があれば、ぜひ教えてください。

MACO: 私の曲の歌詞はいつも矛盾しまくっているので、今回もそこを味わって欲しいなと思います。「ねぇわかってる ねぇわかってよ」は、全然わかっていないのにわかってると言い聞かせようと必死だし、わかってよと押し付けているし、「他人みたいな今の君が大嫌い」と言いながらそれでも「会いたい」と言っているし、散々色々歌って「始まれもしないたったひとつの恋」とひと蹴りいれて、「終わりたくない たったひとつの恋だった」とやっと最後に素直で弱気な自分で終わっているので、言葉の端々に感じられる矛盾が、愛でなく「恋」だったんだ、と感じてもらえたら嬉しいです。

💬 MACOコメント:

“「だから終われない恋」は、恋で辛い思いをした人にはもちろん、失恋だけじゃなく陽気な雰囲気についていけない、ただただ現状に疲れている、青い空やピンクの桜を見るほど心に余裕がない、下を向いて早く家に帰りたい、そんな心境の人にも聴いて欲しい一曲です。”

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